フリーター女子(23)生存記録

クソフリーターの日常記録です。ライブ三昧の日々。

【後編】性加害をしてきた男に家族総出で復讐した話

性加害をして来た男に家族総出で復讐した話

後編です♪

 

前編はこちら

 

cerise09.hatenablog.com

 

 

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心の底から人をぶっ殺したいと思ったのはこの日が初めてでした。

学校で性被害を認識してから、嫌悪感と絶望感と殺意が脳みそを占めていて、父にどうしたい?と聞かれた時、「自分の手で殺す」と結論付けました。

 


父は「裁判、俺が殴り込みに行く、他にも色々復讐の方法はある。お前が人殺しをする必要はない。殺すのはあかん。本気で殺す気なら俺がやる。殺す以外で、お前がやりたいことは無いか?俺と母ちゃんが全力で助ける。」。

殺しは却下されましたが(当たり前だ)、復讐には協力してくれると。

 


じゃあ、自分の手でWを殺す寸前までボコボコにしたい。完全無抵抗のWを、私がボコボコに殴りたい、と。

 


父は、よし、それでいこう。俺がWと話付けてくるから待ってろ。と言い、Wに電話し、父は車を飛ばしてどこかへ行きました。

後から聞いた話だと、Wは何故か父の弟の家におり、やって来た父がWをボッコボコに殴ったそうです。そしてその場で、私がWをボコボコにする会をやる、お前は無抵抗で殴られる、この日にここに来いと取り決め、家に帰ってきました。

 


そして!!!!!!とうとう!!!!!!!!!

我が家総出の復讐が始まりますの!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

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準備として、まず武器だろ!となり、私が中学の頃体育の授業で使っていた竹刀は必須、それに母がどこかでボクシングのグローブを買ってきてくれました。(買ってきたよぉ~~!!と言われた。)

 


「自分の手でボコボコにする」が目標だったので、鉄パイプや刃物はやめました。(竹刀は野球バットじゃないだけいいだろ、と妥協で。)武器調達の頃がいちばんウキウキしてましたね。あれも使えるかな、あ!これも!と。すごく楽しかった

 


あと、父のアドバイスで、ジャンプなどの漫画雑誌で頭を殴ると、かなりクラクラする。と言われたので購入。(最初はそんな弱そうな武器要らんと思ってましたが、試しに薄い雑誌で自分の頭を叩いてみたらかなりダメージ来たので採用)漫画雑誌の角で殴るのではなく、広い面積を思いっきり頭に叩きつけることでかなりダメージ受けるのでは、と。脳震盪期待

 


ということで、動きやすいジャージ、竹刀、ボクシングのグローブ、ジャンプを持って、私の武装は完了したのです。

 


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待ち合わせ場所は、夜の河原、陸橋の下。父のチョイスで、夜なら警察からも見えんだろうと。

 


無抵抗でいるようにWには伝えているが、反撃してくる可能性もあるので、父も同行。でも父は途中絶対に手を出さない約束で、見張り係。母は家で待機。

 


父と2人で車に乗りこみ、お母さんに行ってきまーす、と言い家を出ました。

 


車内、私は少し混乱していました。今から、人間を殴りに行く、気が済むまで殴りに行く、そんな状況初めてだったから。

今死ぬほど恨んでいる相手でも、いざ目の前にしたら、私は殴れないんじゃないかと本気で思ってました。人を殴る、叩くなんてした事ない。ビンタするくらいでもしかしたら気が晴れるかもしれない。

 


こんな竹刀なんて使わないだろうな、と思ってました。

 


悩みながらも、河原に到着。

Wはひとり、砂利の上で土下座して待っていました。

 


その姿を見た瞬間、私の怒りが限界突破しました。

殴れないかも〜と車内で思っていた自分が一瞬で消えました。殺意しかありませんでした。おもっくそ叫びながらダッシュでWに飛び蹴りをし、人生最初で最後の人間ボコり会が始まったのです。

 

 

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思いっきり振り上げたジャンプをWの脳天にぶち込む、それを2回、で、ジャンプは空中で分解しました。

残骸を投げ捨て、ボクシンググローブを装着、自分の手で殴り始めます。が、想像以上に自分の手にもダメージがくるので、数発殴った後にボクシンググローブも投げ捨てました。

とにかく足でWを蹴り飛ばし、両足で顔を踏みつけ、あ、そうだ竹刀持ってきてる!と竹刀を持ち、思いっきり殴ります。

 


完全に興奮状態にあったみたいで、人を殴ったことなんて無いのに、どこか冷静に首などの部位の方が効きそう!と最初は竹刀で首を殴り続けました。父いわく、1点集中でずっと首と頭を打っていたみたいです。竹刀に飽きると足で全身を蹴り、砂利の上だったので腕を思いっきり踏んだりしました。

 


火事場の馬鹿力というか、自分でもびっくりするほどの体力と爆発力が出ており、顔を蹴りあげたり、バットみたいに顔を打ったり、突き立てたりしました。

 


Wを殴りながら、「なんで私に手を出した????!!????」と絶叫しながら聞くと、泣きながら「わかりません!!!!!」と答えるW。「分からないってどういう意味だよ!!!!!!!!!」と、また怒りが限界突破し、さらに暴行。

 


どれくらいの時間殴り続けていたか分かりませんが(父曰く1時間ほどだったらしいです)、ある時点でかなりスッキリしたので、そろそろ終わりにしようと「あと10回竹刀で殴ったら終わりにする。」と宣言。

 


いーち!にーい!と絶叫しながら、なるべくゆっくり殴ります。

きゅーう!じゅーう!と、10回殴った後、ほんと不思議ですが何故かまた怒りが込み上げてきたので、「もうあと10回殴る!!!!!」と宣言。

これに関してはW可哀想だなって今になって思います。結果、数え切れないくらいまで増やしました。

 


最後に手のひらを思いっきり踏んづけて、父と共に撤収。

Wのスマホや車の鍵を川に捨てればよかったな、と車に乗った瞬間に思ったのを覚えてます。

 


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ボコり会が終わり車に乗った時も、私はずっと興奮状態だったらしく、「やばいーーーー!!!!!」と絶叫してたそうです。よく父も黙って見守ってくれたなあと思います

 


家につき、母がシチューを作って待っていてくれて(何故か忘れられない)、無事家族総出の復讐劇は終了しました。

殴っている時は分からなかったですが、家に帰って竹刀を確認したところ、竹刀もぶっ壊れてました。

 


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後日、何故かWの彼女からWの体のあざの写真が送られてきて、あーキ○ガイって周りも全員キチ○イなんだなーと思ったのを覚えてます。骨も折れていたそうです。

どういう意図で送ってきたんだ?と、また怒りが復活し始め、今度は社会的に殺してやる!!!!!!!!!!と意気込みましたが、やはり面倒だな、と諦めました。

(Wが働いている病院と家の外壁に「Wは性犯罪者です!」の貼り紙を貼りまくろうと考えてました。)

 

 

また、特に腹が立ったのが、後から確認したことなんですけれど

Wに触られた翌日、私が普通に学校に行っている間に、仕事に行ったはずのWが昼間に私の家に訪ねてきていたんですね。

母が「なぜ日中に?」と疑問に思っていたそうなんです。これ、Wが「私が母に告げ口していないか」確認しにきていたらしくて。母の様子を伺いに来ていたんです。キモすぎて死んで欲しくなりますね笑まじで死んで欲しい

 

 


後日Wの母からも連絡が来まして、「本当に申し訳ない。息子は私が殺します。」と言われたので、はい、殺してください。と返しました。結果、まだWは生きてます。もう今はどうでもいいです。

 


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家族が全員協力してくれたこと、Wも抵抗しなかったこと、色んなラッキーが重なって、私は復讐に成功しました。

でも、このご時世、性犯罪は毎日のように起きてるし、泣き寝入りをしている女の人、男の人も多いと思うんですよね。

復讐なんて出来ない状況の方が、多いと思うんです。でも私はラッキーなことに、復讐できた。自分の手でボコボコにすることで、性被害を受けた事実は変わりませんけど、それでも「やりきった!!!!」と割り切ることが出来てます。

 

本当に本当にラッキーな例だなと思います。自分の手で、それも気が済むまで復讐。やり返せない事例の方がはるかに多い世の中、嫌になります。一生あの恨みを持ち続けるのは、持ち続ける側としてもきっと辛すぎる。

 


特殊な一例かもしれませんが、このように性犯罪者にやり返すことも出来る!ということを、いつか文字に起こしたかったので、今回やっと出来て嬉しいです。

あまり思い出したくない出来事だったので、数年越しになりました。

 


読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

 

【前編】性加害をしてきた男に家族総出で復讐した話

皆さんこんにちは。

フリーター女子さくらです。

 


今回は!ずっとずっと文章に起こしてみたかった自身のある出来事を、ブログに書いてみようかなと思っております。

 


皆さん、人をボコボコに殴ったことはありますか?殺意を持って人をボコボコに殴ったことはありますか?

私はあります。それはもう、ボッコボコにしました!忘れられない思い出です。

物騒な内容ですが、今この時代だからこそ、たくさんの人に読んでもらいたいなーと思います。

 


「高校の頃、性加害をしてきた男に家族総出で復讐した話」

 


良ければ見ていってください!

プレイボーーーー!

 

 

 

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事が起こったのは私が高校1年の頃、加害者の相手は父の知り合い。(以下Wとします。)仕事の関係で父が若い頃からの友人であり、私も物心つく前から会っていたような人でして、親戚のような人でした。

私もよく会っており、家族プラスWでご飯に行ったり、よく家にも泊まりに来ていました。

 


仕事の関係で月に1度ほど我が家に泊まりに来るようになったのは私が高校に入ったぐらいの頃、とても変わった人だったので面白く、仲良く皆でご飯を食べてたのを覚えてます。

 


事件当日、家族(私、父、母の3人)とWの合わせて4人で家で食事をし、0時過ぎた頃に私は眠くなり、寝室に行かずリビングにあったソファベッドで眠ってしまいました。

父と母は2人で二階にある寝室に行き、Wはリビングの隣の部屋で寝る予定でしたが、何故か私の隣で眠り始めます。

隣にWが寝っ転がった時に私は目が覚めましたが、そのまま寝ようと目を瞑っていました。

 


物心つく前から会っていたような人だったので、別に隣で寝ていようが私は全く気にしていなかったです。親戚のおじさん、といった認識だったので。

 


しかし、隣のWがなんだか様子がおかしいことに気づきます。(私は眠った振りをしています。)

息が荒いし、なんだか接近してくるし、確実に起きている。

なんか変だな、と思い始めた頃に、Wは私の体を触り始めました。

 


私は眠った振りをしていますが、完全に意識はあるので、割と冷静にその状況を確認し始めます。

あー、やばいなこれー、Wもやっぱり性欲に負けるんかーとか思ってました。

お前にとって娘みたいなもんじゃないの?赤ちゃんの頃から知ってるだろ。馬鹿だなー。とか。

 


酔ってる可能性もあるし、試しに、と、「うーーん」と寝返りを打ってみるが、構わず触ってくる。

結果、挿入はされなかったが、上も下も触られっぱなしという状況。

 

 

 

これ、性被害あるあるなのかもしれないんですけど、私、触られてる時に叫んで二階にいる親を起こそうとは思わなかったんですね。何故か、1人で対処しようとしてて。まあ、かなりキモイけどなんかの間違いかもしれないし、酔ってて彼女と間違えてるのかもしれないし、とか。

私の勘違いかも!とかも思ってました。何でなんだろう。

「触られた時点ですぐにベッドから抜けだせよ!」って今ならおもいますけど、何故かその発想が無かったんです。

想像以上に怖かったのかもしれません。あと、親にバレたくない、とも思ってました。

 


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次の日普通に学校へ行き、日常生活を送っている中、いやいやいやいや、昨日のはどう考えてもおかしいだろ??????になり、これって性加害じゃん普通に?????????と気づき、家に帰りました。

 


まず母に報告。言うのにはかなり緊張しましたが、体触られたと。最後まではされてないとも。

もちろん母も若い頃からの知り合いな訳で、どんな反応するかなと思ってましたが、もう激怒。怖かったよね、二階に居たのにごめんね、と。この時初めて泣きました。母も号泣。

 


そして言いづらかった父にも報告。

父に言いたくないな、と思っていた理由は、父の性格上、「そんなもん触らせとけや!気にしすぎや!大丈夫!」と言われかねないと思ったから。仲のいい友人でもあるし。

しかし父も大激怒。あんなにブチ切れてる父は初めてみました。

 


母は「私が殺しに行ってこようかな?」と言っている始末。2人で号泣。(両親に言えた安心で一生分泣きました。)

 


父に

「よく言ってくれた。俺らがさくらを守る。大丈夫。そして、これからの事だけど。お前はどうしたい?あいつに対して、お前はどうしたい?」

 


と言われた時、

私は言いました。

 


「自分の手でWをぶっ殺す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

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後編に続きます♪

 

 

cerise09.hatenablog.com

 

 

 

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「基本的に、夜食べたいものって決まってるんだよね。焼き鳥か中華、タイ料理。この三択。それ以外が候補に出てくることは基本的に無い。何故かって?そりゃ、いつ食べても美味しいからでしょ。」

 


彼女は言う。何、それ以外に食べたいものでもあるの?と言わんばかりの、堂々とした態度である。

 


「じゃあその三択のうち、今日はどの気分なの?」

「うーん、今日はタイ料理かな。だって寒いし。」

 


彼女は言う。

答えになっているようで、答えになっていない、普通の人なら聞き返すようなその返答にも、僕は慣れている。しかし心の中に疑問は残る。その理屈なら、暑かったら焼き鳥で、涼しかったら中華なのだろうか?

 


彼女には自分基準によって定められた、強固としたルールがある。それはきっと、一生揺らぐことのない定めなのだろうし、ある種の縛りのようでもある。

天気によってその日の夜飯が決まるのであれば、例えばの話、朝飯はその日の気分で決まったりするのだろうか。

嬉しかったらトースト、寂しかったら納豆ご飯、というように。

 


彼女は歩き出す。僕も動き出す。よく行くタイ料理屋は、商店街に入ったらすぐ左手に見えてくる。ここらに住む人間なら、一度は行ったことのあるお店だろう。

いつもの通りこの時間は混んでいる、が、運良く待つことなくテーブル席に通された。

 


·

 


「結局、タイ料理が食べたい時って、つまりはグリーンカレーが食べたい時なんだよね。それ以外ほぼ頼んだことないし。

あ、でも今日は生春巻きも食べたい。お腹に余裕がある時は、生春巻きも付ける。ここのお店ではこの二つしか食べたことないな。」

 


彼女はメニューを見ることなく、即座に決めてしまう。曰く、メニューを見ると揺らいでしまう可能性があるから。

僕は彼女と違って、今までに食べたことの無い料理を食べてみたいと思う。時間をかけて吟味する。

 


「もう、冬ってことだよね、十月の終わりだもの。列記とした冬だよね。タートルネックも着ていいし、タイツも履く。薄いタイツじゃないよ、裏起毛のタイツね、ユザワヤで安く売ってるんだ、毎年。

去年何本か買ったから、今年も少し買い足したい。

毛皮の手袋はまだ暑いけど、あと少ししたら身に付けられるって考えると、ちょっと嬉しい。」

 


彼女は喋る。

 


「そういえば昨日、映画を見た。ドライブ・マイ・カー。村上春樹原作のやつね。映画館で見たかったんだけれど、すっかり忘れてたらいつの間にか配信されてたよ。見るといいよ、すごく良かったから。

ん?違う、タクシードライバーじゃない。期間限定、専属の運転手。専属のドライバー。

村上春樹はいいよね、ほぼ読んだけれど、どれも基本的に同じな感じがして。話の根本がね、かなり共通してるからさ。いい意味でもストーリーをすぐ忘れちゃうんだよ。

だから定期的に読み返せる。そして、曖昧になってく。

個人的には男が主人公の話より、女が主人公の方が面白いかな。スプートニクとか、1Q84とか。久しぶりに読みたくなってきたな。

うん。ところで決まった?」

 


僕は答える。

 


「うん。大方決まった。ジンジャーチキンは確定として、あとはチャーハンかライスかで迷ってる。ジンジャーチキンだものな、ライスでもいいんだけど。でもこの魚介チャーハンは美味しいと思う。いや、前に食べたことあるかな。」

 


そんなの、魚介チャーハン一択でしょう。私も食べたいし、と、僕の決定を待たずに彼女は店員に注文を告げた。ちゃっかり、自分のお酒も頼んでいるあたり、本当にお腹が空いているのだと思う。基本的に少食であるが、食べる時には食べる。今日は食べる日であるらしい。寒いとタイ料理が食べたくなり、いつもよりお腹が空くのだろうか?

出会って二年以上経つけれど、こういう、彼女の中でしか作用されないルールを、新しく目撃するのは結構楽しい。

珍しく、普段なら頼まないモヒートを注文しているが、これもまた彼女の決まりの一つなのだろうか。

 


「私、お腹が空いてる状態って、貴重なの。昔からそうなんだけど、お腹が空きすぎると、つまりそのピークを超えてしまうと、お腹がいっぱいになっていくのね。

何も食べてないのに。ついでにお腹も痛くなっていくの。物凄く苦痛でさ、その痛みはしばらく消えないし。

だから、ピークを超える直前、本当に心からお腹が空いた!と思えるそのタイミングで、食事をしたいの。

そのタイミングを合わせるのってすごく大変でさ、実際。注文してから料理が出てくるのが遅ければ、その待ち時間でピークを超えてしまう可能性もある訳で。時間配分が難しい。

でも今回はよいタイミングで料理が食べられそう。もうすぐピークだけど、料理すぐ出てくるし。

いいよね、タイ料理って。」

 


彼女の言葉通り、つまりピークが来る直前に、僕らの前に料理が並べられた。

お通しのエビせん、彼女のモヒート、生春巻き、グリーンカレー、魚介チャーハン。

小さな机に料理が敷き詰められる様は、とても良いものだと思う。

 


「わかる。私の実家も、所謂ダイニングテーブル的なものが無かったから、ちゃぶ台でご飯食べてたんだよね。家族三人、床に座ってさ。

お母さん物凄く料理が上手かったから、毎朝毎晩、小さなちゃぶ台から溢れるくらい料理並べてねー、凄いよね。

え?無理だよ。私には出来ない。お父さんからすると、小さな机に料理が敷き詰められている状況、というのが好きだったみたい。

お母さん専業主婦だったから、料理は仕事と割り切って、毎日毎日料理人みたいにご飯作ってたな。

今思えば、そんな頑張らなくても良かったのにね。ま、私もその恩恵にあずかって毎日美味しいご飯食べてたんだけどさ。」

 


·

 


彼女はとても喋る。ずっと喋っている。

しかし、一人で喋っている、という訳でもないのだ。僕も同じくらい喋っている。

つまり会話をしているという事になるのだけど、僕の口から出てくる言葉というものはどうにも僕の脳みそからするりと抜けてしまっていて、口が勝手に動いているかのように、つまり脳みそを使わずに、目の前の彼女と会話しているらしかった。

反射のようだ、と思う。頭を使わずに会話ができるなんて、今までに体験したことの無いことだったから。

あ、僕はこのように誰かと自然に会話できるのか、とたいへん驚いたものである。

しかも、それに気がついたのが最近ときている。あまりに自然すぎて、脳みそを使っていないことに気が付かなかった。

 


ペラペラと、さながらゲームのように、互いの反射を受けて答えて、受けて答えて。

脳みそを使わないからこそなのか、時間の流れもうまく把握出来ずに口を動かしてしまっていて、閉店までお店に居座ってしまったこともある。

 


僕は考える。

 


いつか、彼女を失ってしまうその時のことを考える。

考えるだけであって、現実のこととは縁もゆかりも無い話のように思える。いつか彼女は居なくなる、言葉にすれば簡単であるけれど、それが僕の生身に、いつか生身の僕が体験することに、現実として起きてしまうことにどうにも脳が働かない。

 


僕は恐れている。彼女と、生身の彼女と、こうして会話が出来なくなるその日のことを、想像も出来ないほどに恐れている。

 


彼女と会話をすることによって、僕はここに居るのに、居ると感じているのに、その全ての根本が覆される現状など、想像もできない。時間などという有限にとらわれることなく、ずっと君と会話をしていたいのに。彼女が居なくなる世界、死後の世界とは、一体どんなものなのだろう。

 

 

 

·

「何言ってんの。死んだらそれで終わりだよ。私、幽霊とか前世だとか、生まれ変わりだとか、全く信じてないから。

信じてないというか、そんなのもしあったら、この世はさながら地獄でしょう。

この人生だから、いいんだよ。たった数十年のゲームだよ。

また一から、あなたの記憶もないまま、わたしの記憶もないままに別の人間として生きていくだなんて、それもまた死んだら同じ繰り返しだなんて、気が狂う。思いつく限りの地獄でしょう。」

 


彼女は言う。

 


「まず、私が死んだらあなたは悲しむ、そうだね、私も逆の立場ならそう思うわ。でも、考えてみてよ。私って、あなたの目の前にいるこの人間って、すごく曖昧なものだと思わない?

私のことを名前で呼ぶけれど、それに私は反応するけれど、一体あなたの思う''私''って何なのかしら?私の境界線ってどこになってくるんだろう?どこまでがあなたの言う''私''なのかな。あーごめん、時折考えてしまうんだよ、こういうこと。一体どこまでが自分なんだろう、ってことね。

道行く人達に同じ質問をしてみたとする。大抵の場合、この肉体の範囲が自分だ、と答えるんじゃないかな。

分かりやすいというか、まあ、物体としてある訳だしね、でもさ、私たち呼吸をして生きているでしょう?つまり酸素がないと死んでしまうじゃない。

長くても十分、酸素を取り入れないだけで死んでしまう。じゃあ、''私''が私でいるためには周りに酸素が必要な訳で、つまり、どこまでが自分なのかを考えた時、私を取り巻く空気も含めて、自分なんじゃないのかなと思うの。

それを考えていくとね、実は自分の境界線だなんて存在しないんじゃないか、と思えてくるのね。」

 


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喋りながらも、机の上を占領していた色とりどりなタイ料理を、僕たちは平らげた。

緑、赤、黄色、日本食では到底目撃することの無いだろう、カラフルな料理。

うむ、寒いからタイ料理、というのはあながち間違ってないのかもしれない。スパイスが効いていて体が温まるし、何故だろう、元気になれる気がする。脳に刺激を与える辛さと色というのは、気持ちにも作用してくる何かがある。

 


この料理達も僕らの体内に入り込み、栄養となって僕らの何かになる。僕たちを作り出す、何かになり得る。つまり、食べる前から、机の上に並べられた時から、それらは僕たちに''なる''ものであって、彼女の言う、境界線の話とも繋がってくる。境目が無いのだ。

食べる前から僕なのだから、例えそこに無かったとしても、結果として僕なのだ。

 


つまり、彼女と僕だって、実際のところ境目がなく、世界は段々と曖昧になっていくのだ。

 


だから僕たちは会話をする。自分たちを、少しでも分かりやすい何かにする為に。だから僕たちは手を繋ぐ。肉体などという分かりやすい境目を、溶かしてしまおうと思わんばかりに。だから僕たちは共にいる。死ぬ瞬間の僕たちを、互いの目で確かめるために。

 

 

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「ん、じゃあそろそろ帰ろうか。しっかりお腹も膨れたよ。やっぱりタイ料理はいいね、脳が刺激される感じ。で、ひとつ提案なのだけど。もっと脳みそ刺激しに行かない?つまりは君と、銭湯に行きたい、ということなのだけど。」

 


銭湯に行きたくなる理由、いや、行く理由、要素というのも、きっと彼女の中のルールによって決められていて、僕はその事について考える、暇もなく。彼女に手を引かれ歩き出す。

寒いからさ、と手をつなぎながら、僕のポケットに二人分の手を入れる。なんだかごちゃごちゃしているが、それもいい。

 


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「僕たちは、なんて言うか、すごくいいよね。」

商店街を抜け、暗い路地で僕は言う。

申し訳程度に置かれた街灯が、僕らの影を細長く、引き伸ばす。

 


「何言ってんの、当たり前じゃん。君、私が惚れた人間だよ。そうそう無いよ、これ。」

 


自意識過剰な気もする発言ではあるが、聞きなれた言葉でもあった。そして、僕はいつも、こう返す。

 


「うん。僕もしっかり、見る目があったみたいだ。」

 

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ワンピースおねえさん

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夜中、宅急便で届いた新しいワンピースを着てみるなど。ノースリーブの綿麻の黒、ハイウエストでスタイルが良く見える。手に取った時、「あれ、ウエスト細すぎないか?」と少し嫌な予感がしたが、一刻も早く着てみたい!とパジャマを脱いでみる。

 


背中にファスナーはない、ふむ、それではスカート部分に頭を突っ込んで、Tシャツを着るように体を通してみよう。

嫌な予感がする。やはりウエストが細すぎる。手を先に通し、頭をウエスト部に通そうとしたところ、ミチミチと音がする。耳がちぎれそうになるが、一刻も早く着てみたい!と無理やり頭をずぼっと貫く。

 


あー!着れたー!と姿見の前でゆらゆら裾をたなびかせてみたりして、うん、可愛い!やっぱり素敵じゃない!と思いながらも、ふつふつ、頭の隅で「ウエスト部分」の闇を感じ始める。

 


一体どうやって脱ぐのか。着るだけでも大変だったのに、ここからこの布を体から剥がす作業、一体どうすれば。

完全に体にぴったり密着しており、どう考えても脱げない。誰かもう1人そばに居てくれたなら、裾から布を反対にして引っ張ってもらうのだけど、なんということ一人暮らし。

しかも夜中。下の階には耳の遠いおじいちゃんが住んでいるけれど、「すみませーん!このワンピース脱げないので、手伝って貰えませんか?」さすがに言えない。無理だ。

 


とりあえず、布がちぎれないよう気をつけつつ、片腕だけ袖から抜いてみる。ミチミチ。これまたギリギリだが、なんとか抜ける。抜けた、つまり、ウエスト部分に腕が1本入る形になる。あ!このまま肩を通すことが出来れば、脱げる!と少し喜んだが、これが最悪の一手となった。

 


片腕が完全に身動き取れない状態で、かつ、腕が1本ウエスト部分に入り込んだことにより隙間が完全に消滅。肩を通すなど、どう考えても物理的に難しい。服に隙間が何も無い。隙間がより無くなった上に稼働可能な腕が1本に減った。完全に無理だ。鏡の前で独り言が止まらない。「この服作った人、何を考えている?」「さっきの段階でおじいちゃんの所に行くべきだった」「拷問なのか?」

 


拘束されることがこんなに苦痛だとは思っていなかった。腕が全く動かない。脱げない。キツい。気が狂う。

ほぼ発狂しながら「何をどうすればいいんじゃ!」と最終手段のハサミを探す始末。

6900円のワンピース。しかも新品。キレ散らかしながらも、なんとか切らずに済む方法は無いのか?と模索するが、拘束されているのがあまりにも苦痛すぎて一刻も早く開放されたいと願う私。

もう無理だ、汗もダラダラ流れる上に、明日は朝から仕事。このまま寝て、片腕で出勤する訳にもいかない。切るしかない。

 


裁ち鋏を右手で持ち、左脇のノースリーブの袖に刃を差し込んでみる。無念だがしょうがない。

ガチッ、カチャ。

ん、カチャ?布なんだから金属音はしないはず···と左脇を見てみたところ、なんと脇下からウエストの下までにかけてファスナーがついていた。

 


「ファスナァァァァァァ!」あまりにも嬉しすぎた。ファスナーがこんな所に!これだから6900円のオシャレワンピースは。そんなところに居るなんて私は分からないです。

切らずに済んだ!そうだよね、どんなに細くてもこの服の構造上、ファスナー無いと脱げませんよね!と嬉々としてファスナーを下げてみる。

 


ミチッ。

ミチチチチチ。

 


1ミリも下がらない。ミッチミチで、しかも片腕だと布を押さえる力が無いために下ろせない。下におろそうとしても布がついてくる。

「バカにしやがってえええええ!!!!!」

完全にブチ切れながら試行錯誤するが、6900円、さすが侮れない。ビクともしない。お前、切る事だって出来るんだぞ!と叫びながらも、切る事によりダメージを受けるのは結果私なのである。切りたくない、切りたい、切りたくない、、、

 


15分ほど格闘し、あ、もうだめです。もう切ります。と全て諦め心が静まったところ、いらない力が抜けたのか、シャッ!とファスナーが下りた。

 


トータル40分ほど片腕が拘束されていたので、開放された時の左腕といったら、もう素晴らしかったです。

人生の教訓、ワンピースのファスナーは、側面についてることもある。教えてくれてありがとう。

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無職PCR爆誕

みなさまこんにちは。

フリーター女子さくらです。

 

パソコン触るのひさびさすぎて何

なんだか文章書きたくなったのでパソコン開いてるわけですけれど

まずなんで文章書きたくなったかというと、つまり暇なんですよね 

 

絶賛無職です

 

21歳無職です

ついでに実家暮らし無職です

 

最低!

 

ヤバくない 21歳無職って響き

今インタビューされてテロップ出るとしたら「21歳女性:無職」なんでしょ ヤバくない

 

ある意味無敵な感じしちゃって 今無職なんですよう〜♡って言い回りたい

無職女通りますよう〜♡

実家暮らし職なし女通りますよう〜♡

 

冒頭でフリーター女子さくらです とか言ってましたけど

実際には「無職女さくらです」ですから

ヤバさが鬼 この文字列の言いようのないヤバさ 伝わってほしいんですが

 

今、母と山の家に来ていて 母が草刈りしている中、無職女は部屋でパソコンカタカタしてるわけです

ほんまバチ当たれ思いますね 

 

 

東京

私今年、とうとう都民になったんです

県民を捨てて都民になったんです なんだか成り下がった感あって嫌でしたね 

言いすぎました、なんだか寂しい感じありました

 

気持ち的に地元を捨て、意を決して都民になったのに、なぜ実家に帰って来たかというと

コロナちゃんがガチ流行りして来たので、親に連れ戻されました

 

持病の関係もあって、もしコロナにかかり、東京で入院できなかったときには死ぬかもしれないからと

落ち着くまで帰ってこい 的なことで 親の愛 的なものですね

 

いやいや、東京の生活もありますから いきなり言われたって無理でしょ正直問題

仕事もあるし音楽活動だってある 絶対帰らない、帰れない!と散々駄々をこねていたわけですが 最終的には自分の意思で帰ろうと

ぶっちゃけコロナ怖いし、長期で家族と居れるのも最後かもしれないし、ありがたいことに仕事も籍を残したまま戻れることになりまして

 

つまりそういうことで、期間限定無職爆誕てわけです

 

いつ東京に戻れるかは分かりませんが、父曰く「人生の夏休みやと思え!」。

東京に居たかって私、人生夏休みみたいなものですけれど

ガチの無職期間、しかも親の公認、というか無職を求めている親、こんな状況普通無いなと思い、楽しむことにしました

 

無職最高♡

 

 

PCR検査

 

地元に戻ってくるにあたり、避けては通れぬもの

「東京から、バンド活動してる無職の21歳の女が帰ってくる!」

 

最悪ですよ 周りからしたら

一番帰って来てほしく無い人種ですよ

田舎の人からしたら、存在がウイルスみたいなものですよ 東京のバンドマンなんて

 

その上、父、祖父母は病院勤務

 

最悪フルハウス

 

私が仮にコロナを持っていたら病院が地獄になりますので、検査は必須、陽性だとしても濃厚接触者を1人に留める

国からの要請で、うちの病院もコロナ受け入れ始まったんですね

その数少ない病床に身内が入るとかマジでヤバすぎるので、地元帰るまでの三週間は、一応ライブハウスの出入り0、会うのもほぼ恋人のみにとどめてPCRに臨みました

 

 

祖母が防護服を着て参上(マジでカッコよかった)、私は車から出ず、接触も会話もしない、唾液を容器にため、袋に手が触れないようにして容器を回収 検査結果は翌日ということで解散

 

私は結果が出るまで一人で隔離、窓ガラス越しに父と再会してめちゃめちゃ面白かったです

私は犯罪者か?

 

朝一に結果が分かり、陰性

今年1安堵しました

しかしここ数日で感染していた場合、検査結果に反映されない可能性があるので、病院勤務の親族とはしばらく会えませんが、とりあえずは安心

 

 

ほんと、両親と祖父母の愛に感謝感激なわけです

実際、東京でフラフラしてる娘を連れ戻すのは、病院としてもハンパないリスクがあったし

きっと病院内でも反対してる人は居ただろうし

その上娘は「帰りたくない!」とギャン泣きする始末だし

父は、私を説得しつつ、病院にも話を付けてくれて

 

パパママありがと!♡

 

 

私がギャン泣きして帰りたくない、と言っているとき

父が電話越しで「帰ってきてくれや、俺が寂しいげ〜」

と言っていて 

「一緒にギター弾こうさ〜」と笑いながら言ってたのがなんだか可愛かったです

早くキースのギター教えてパピー

 

 

 

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ママお弁当

 

 

バカへ オープンGより

みなさんこんにちは、フリーター女子さくらです。おげんきですか?わたしはすこぶるげんきです。

 

やることないので久しぶりに文章かきます、暇つぶしに付き合ってください、わたしのいちばん好きなこと語ります

 

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スライダーズ、ストーンズ村八分

 

音楽なにきいているの?と聞かれた時、返す言葉はこれだけです 17歳の頃からこれだけ、もうわたしも21歳になりました。ここのブログをやり始めたのが18の頃、もう4年目ということですか、みなさんおつかれさまです。

 

21歳になった今、小中高の頃思い描いていた21歳像とはすこぶるかけ離れていますが、わたしはこの人生がだいすきです。愛してます、らぶゆー、らぶみー

 

人生、まだ21年目ですが、いろいろな分岐点があったと思います。すこし違う道をえらんでいたら、今、文章を書いていることもなかったかもしれないですし、音楽から遠い生活を送っていたかもしれません

 

いろんな人生の可能性があるわけですが、べつに、音楽のない人生もきっと楽しかったとおもってます 

が、このみちを偶然にでも選んでしまった以上、ここよりたのしいルートが想像できないのです、それほど、音楽は偉大であります

 

 

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歌を歌うことが大嫌いでした

自分の声がきらいでした、友達とカラオケ行くのがきらいでした、なぜか自分が音楽をやる道に乗り込んでしまいました、なんでだろうか、最大の原因はもちろん、村越弘明と土屋公平

 

なぜ、人が演奏しているところを目撃すると、じぶんもやってみたくなるのでしょうか。確実に言えるのは、17の時、生まれて初めてハリーを生で見た時のこと

当日券にも関わらず、運良く最前でみることができたあの夜、目の前でギターを弾く男を見て、わたしの人生、大幅にコースチェンジしたのだと思います コースアウトして逆走し始めたくらいの、衝撃 あの時確実に、わたしの心を爆発させました、罪深き村越弘明。

 

 

あれから数年後、わたしもギターを始めるわけですが、人前で歌うことは絶対にやりたくないと思っていました

馬鹿みたいな音痴、しかもダサい方の音痴、突き抜けて音痴だったら良いのに、ゴミみたいなプライドがぶら下がっている、全く面白くない音痴 

 

でも、でも、もうやるしかなくなる状況ってあります、つまり、一緒にやってくれる人がいないという状況 これもう、手の打ちようがありません、人の繋がり0で上京、上京と同時にギターはじめる、ギターすこぶる下手、知り合いいない、詰み

 

歌いました

 

もう、歌い始めて3年目突入です、3年続くことって、そうそうないと思います 飽き性のわたしが続いてしまった、うた、ひとまえで自分の詩を大声で歌うって、すごい快感 歌は下手だけど、とんでもたのしいのでつづけてます。

 

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わたしはラッキーだったんです

いまだに不思議、よく分からないんですけれど、なんでか、オープンGでうたうひと あんまり周りにいない

指1本あればコードが押さえられる、もはや指がなくても開放ですさまじくいい音がなる、子供でも弾ける簡単さ、簡単なのに他の何よりもかっこいい、バカでも弾ける、シンプル、かっこいい

 

ゆめの楽器、ゆめのギター、なのに誰もやってなかったんです 簡単なのにかっこいい、オープンGのいいところ、全人類やっててもおかしくないのに、誰もやってなかったんです

 

ストーンズ、スライダーズ、わたしの中では神に値しますが、つまり、そこまで一般的に知られなかったからこそ、簡単かっこいいバカでも弾けるオープンGが広がらなかった と思うわけです

まず一般的に知られなかった、という状況から意味がわからないですけれど、オープンG、ダントツでカッコイイのに誰もやらない、わたしずっと不思議だったのですよ 

 

さいきん、対バンの人にいわれて、なるほどなあとおもったことが

なんで、バカでも弾けるほどかんたんなのに、かっこいいのに、だれもオープンG弾かないんだろう、と言ったところ

 

「バカしか弾かねーんだよ!オープンG!がはは」

 

わ~~~~~なるほど~~~~~と思いました、えー!!わたしのことバカってことですかぁ!??、なんて、おもわなかった、バカしかひかねーんだよ、オープンG。

 

バカでらっきーだったなと、つくづく思います、オープンGかっけー!!!!!痺れる!!!!!と思えるほど、バカでらっきーだったなと思います、みんな頭よくて、オープンGに吸い込まれることもなく、生きている

わたしはかんぜんに、心底、オープンGにやられています 吸い込まれて、抜け出す気もさらさらない、このせかいがほんとうに好き

 

 

バカしかいないこの楽園、死ぬまで満喫しよーとおもいます。

なかま随時ぼしゅうちゅう!

 

 

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村上春樹「一人称単数」

 

 

短編小説は好みではない、なぜなら短いから
長編小説が好きだ、持ち運べる映画のようだし、なによりワクワクする、ひとつの一貫した世界観の中で安心していたいから

 

自分で短編小説は買わない、好きな作家がいても短編小説には手を出さない、1冊の中でころころ軸が変わるのがつかれる、漠然とした不安、本は安心していたいもの

 

村上春樹の短編集が出たと聞いて、へえ としか思わなかった、買う気はなかった、逆に長編じゃないことにガッカリもした、本屋でみかけても手に取る気にならなかった

無意識的に手に取ってしまったのは、セッションの前に少し時間があき、ふらっと本屋に入ってしまったあの時
何も考えず、あれだけ毛嫌いしていた「短編集」をパラパラめくってしまったのは今、改めて考えても何故だろう?無意識だからしょうがない、きっと誰の本でもよかったんだ、新刊として平積みにされていたので手に取りやすかった

 

普段絶対にみることのない目次を目にする
小説を読む際、絶対にみたくないのが「目次」、すべて読み終わったあとに読むものがわたしの中での「目次」

この時のわたしは普段の本屋さんのわたしとはちがうものだったんだ、短編小説を手に取り、目次を見る、普段と真逆の行動、変なの

 

 

目次を見て息を飲んだのは、「ウィズ・ザ・ビートルズ」の文字が目に飛び込んできたから
ビートルズはすきだ、2枚目のこのアルバムは特に好きだ、モノクロの4人がジャケットに閉じ込められている、すこし寂しい感じのする1曲目(曲を聴く際にわたしはほぼタイトルを覚えない)、音楽に偏りのあるわたしでもお気に入りの1枚としてあげられるレコード

 


とりあえず少し読んでみよう、まんまと心奪われた、すこし悔しい、本当なら「ウィズ・ザ・ビートルズ」を読みたかったがページをめくるのが面倒だったので、1作目から読むこととする

 

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主人公がわたしの恋人と同じ場所に住んでいた
わたしと同じ中央線快速に乗っていた
家に行く為ふたりで下り電車に乗っていた
·

 

 

本を置いて、店を出る
ビートルズと同じ時期に活躍していたザ・ローリング・ストーンズのセッションに参加するため、早歩きで向かう

あの時本は買わなかった、少し時間を置こうと思った、
あまりにも自分とシンクロする部分があったから

 


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今朝、恋人の家を出てまず向かったのは小さな本屋、駅の近くにある書店、ここで村上春樹の「一人称単数」を買う、決めていたこと

1冊手に取り、今度は目次も見ず、一直線にお金と交換し私のものとなった
中央線快速の下りに乗り、読む
あの二人も四谷から彼の家まで同じ電車に乗ったのだ、彼女はもう少し先の小金井まで

 

「わたし」はこの電車の中で、この「一人称単数」の中で、本の中の彼らと同じ時間を共有している
この事実を考えている時間、ふしぎなことだが、中心がいくつもあって、しかも外周を持たない円、これらのことを考えている時間と、すこし似ていたりもするよ

 

 

 

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